!第十六回 午燎原之战(16-1)
った。酒を用意してあるから、兵に振る舞ってやれ。初戦を胜った祝宴だ」 秦典枢は上机嫌で二人をねぎらう。 「しかし头领、欧yAn信は逃げただけでまだ兵力は残しています」 二人が心配すると、秦典枢は小さな声で言った。 「なるべく派手に宴会してろ。欧yAn信の斥候に见えるようにな」 一方で、秦典枢の阵営が祝宴をしていると闻いた欧yAn信は、大笑いして言った。 「あれくらいで胜ったつもりか、せいぜい浮かれていろ。今夜のうちに决着を付けてやる」 欧yAn信は夜袭をかけようと、准备を整えている。今はまだ夕方なので、戦の前にゆっくり夕食を取ろうとしていた。 「欧yAnどの、大変です。夜袭の兵が胜手に移动しています」 副官が慌てて飞び込んできた。欧yAn信は不机嫌に言う。 「何が起きた?」 「伪りの命令が出され、兵は方々へ分散してしまいました。夜袭は読まれていたようです」 「なんだと、小癪な。すぐ兵を集め直せ」<